「女子ゴルフ・マスターズＧＣレディース・第１日」（１７日、マスターズＧＣ＝パー７２）

　今季２勝を挙げている桑木志帆（２１）＝岡山御津ＣＣ＝と、イ・ミニョン（韓国）が６５で首位に並んだ。１打差の３位に小祝さくら、仁井優花、高木優奈がつけた。２週連続優勝を狙う山下美夢有は６９で岩井千怜らとともに１４位。今季国内ツアー初参戦の畑岡奈紗は７０で２２位。ポイントランキング首位の竹田麗央は７１で３７位だった。

　６月にツアー初勝利、８月に２勝目を挙げた桑木が３勝目へ好発進した。８バーディー、１ボギーで首位に。「できることを精いっぱいやって、それで結果がついてきてくれたら」と楽しそうに話した。

　１５番のバーディーで、先にラウンドを終えていたトップのイ・ミニョンに並んだ。パー３の１７番は第１打を左に外し、アプローチも寄らずにボギーで一歩後退。直後に速報板で初めて自分の位置を知った。

　「１７番のボギーが悔しかった。１８番は絶対にバーディーを取ってやろうと思った」と気合を入れ直して迎えたパー４の最終ホール。「魂を込めて打った」と言う第１打はフェアウエーを捉え、第２打を４メートルにつけた。下りのスライスラインを読み切り、バーディーを奪い返した。

　ここ３試合は１０位以内に入り、前週は３位と調子を上げている。視野にあるのは最終戦の国内四大大会、ツアー選手権リコー杯。「そこへ向けてやっていく中で、今週優勝できたらいい」と言い切った。これまで挙げた２勝は、いずれも初日首位スタートから、そのままトップを守って勝ち切っている。得意の先行逃げ切りの勝ちパターンに持ち込んで、３勝目をつかみ取る。