イ・ミニョンが2年ぶり7度目の優勝 今季初の30代V「少し意識した」 イ・ボミの祝福に感謝「喜びが倍に」

 大会アンバサダーのイ・ボミ(左)から祝福されるイ・ミニョン(撮影・金居みつよし)
 優勝を果たしイ・ナリ(右)、ペ・ソンウ(左)に祝福される
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 「女子ゴルフ・延田グループ・マスターズGCレディース・最終日」(20日、兵庫県マスターズGC=パー72)

 首位から出たイ・ミニョン(32)=韓国=が71で回り、通算14アンダーの274で2年ぶり7度目の優勝を果たした。終盤で1打差のデッドヒートを守り切った。今年の国内女子ツアーを30代選手が制するのは初めて。今季日本ツアー初参戦の畑岡奈紗、首位から出た岩井明愛はともに2位。山下美夢有は7位だった。

 耐えしのいで終盤のデッドヒートを制した。2位と1打差で迎えた18番パー4。イ・ミニョンは決めれば優勝の2・5メートルパーパットを、何度も仕切り直して決め切った。「入れたら勝つが、“2位でもいいじゃない”という気持ち。プレーオフにいっても、この流れだと2位だと思っていた」と勝負の流れを冷静に読んでいた。

 15番パー5でバーディーを奪い単独トップに立ったが、崖っぷちは続いた。16番パー4は3打目がグリーン横のラフの奥へ。「優勝は終わった」と追い込まれて放ったアプローチがカップインでナイスパー。「ウソでしょ?と。これからいいことをいっぱいする」と珍しくグリーン上で表情を崩した。自身2022年の北海道meijiカップ以来2年ぶり勝利は、今年の日本ツアーで30代以上の選手初の優勝。竹田麗央ら03年度生まれの“ダイヤモンド世代”を筆頭に20代が躍進する中で風穴をあけた。「私が優勝したらみんな喜ぶかな、と少し意識した。私も含め周りの同世代は、最近パワーがないと感じたので」と責任感も背負ってプレーした。

 韓国人プロとしても今季初優勝。昨年限りで日本ツアーを引退し、今大会アンバサダーを務めるイ・ボミは「優勝できてよかった。16~18番は素晴らしかった」とたたえ、イ・ミニョンも「ボミさんがアンバサダー大会なので喜びが倍になる」と感謝の笑顔で応えた。

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