松山英樹 出遅れ53位 大会の初日自己ワースト発進 凱旋ラウンド5ボギー71 ため息「残念です」
「米男子ゴルフ・ZOZOチャンピオンシップ・第1日」(24日、習志野CC=パー70)
日本開催の米ツアー大会が開幕し、2021年大会覇者のパリ五輪銅メダリスト、松山英樹(32)=LEXUS=は4バーディー、5ボギーの71で、この大会における初日の自己ワーストとなる53位と出遅れた。今平周吾、金谷拓実、木下稜介、清水大成が66をマークし、首位と3打差で日本勢最高の7位で発進した。63で回ったテーラー・ムーア(米国)が単独首位に立った。大会は予選落ちがなく、4日間で争われる。
凱旋ラウンドは苦しい出だしとなった。今季2勝を挙げ、五輪メダリストとなった松山の雄姿を見ようと大ギャラリーが詰めかけた。ただ、期待に応えることができず、大会初日としては自己ワーストの出遅れ。日本のエースは「残念です」とため息をついた。
「怒りが湧いてこないくらい」ショット、パットともに不発だった。インから出て、11番はティーショットを右に曲げると、ラフからの2打目はグリーンに届かずボギーが先行。ミスショットにはクラブを地面にたたきつけて、いら立ちものぞかせた。
続く12番でバウンスバックを決めたが、その後は一進一退の攻防で巻き返すことはできなかった。米ツアーの指標として出されるパターのスコア貢献度は、出場78人中77位。フェアウエーキープ率は38・46%と状態の悪さが数字上でも出た。
それでも、日本のファンは松山の3年ぶりとなる大会2勝目を挙げる光景を待っている。「プレッシャーを力に変えないと。それを変えられるほど今の自分の状態が良くないので、少しでもプレッシャーがいい方向に左右するように頑張りたい」と期待に応えるべく、巻き返しを誓った。