石川遼 会心イーグル 記念球は“投げ直し”「ギャラリーまで18ヤードだと」踏ん張った68

 「米男子ゴルフ・ZOZOチャンピオンシップ・第2日」(25日、習志野CC=パー70)

 22位から出た石川遼(33)=CASIO=が1イーグル、2バーディー、2ボギーの68をマーク。順位は変わらなかったものの、通算4アンダーに伸ばした。17番パー4では2打目をショットインイーグルとするスーパープレーで、ギャラリーを沸かせた。53位から出た松山英樹は71と苦戦し、2オーバーの65位に後退した。清水大成が67で回り、首位と5打差で日本勢トップの9位。単独首位は通算12アンダーのニコ・エチャバリア(コロンビア)。

 スーパーショットが石川を2日連続の好スコアに導いた。イン発進の17番パー4。ティーショットが右のラフにつかまり、まずはパーが欲しいという状況だった。残り198ヤード、4Uで放った2打目は両サイドにバンカーが待ち受ける花道を伝って、グリーン奥めのカップに吸い込まれた。

 「もう跳びはねてグリーンまでダッシュして、また戻ってやりたいぐらい」。石川の位置からではカップ周辺の状況は分からなかったが、巻き起こる大歓声でショットインイーグルと確信した。

 記念球を拾い上げると、興奮のままにギャラリーへボールを投げた。1投目では届かず、2投目で1投目に目が合った男性ギャラリーに届けた。「(ターゲットにしていたギャラリーまで)18ヤードだと思っていたんですけど、実際19ヤードありましたね(笑)」。ユニークな表現を浮かべるほど、会心のイーグルには冗舌だった。

 2日連続の68で順位は変わらず。一日全体の評価は「今日の方がちょっと悪い」と振り返った。最も短いバーディーパットで4メートル。8位だった2週前の日本オープン選手権よりもアイアンショットの精度が落ち、チャンスメークに苦しんだ。

 とはいえ最終日までこのスコアを積み重ねれば、日本勢トップの4位だった昨年に続き、上位フィニッシュが見える。「満遍なくしっかり準備して、良かったところは気を引き締めないと」と油断なく週末を迎える。

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