竹田麗央 6ホール激闘プレーオフ制した!今季8勝目、米女子ツアー初V 日没時間過ぎての決着に「長くなってすいません」

 「日米女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・最終日」(3日、瀬田GC=パー72)

 日米両ツアーを兼ねた大会は、首位と3打差の4位から出た竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=が1イーグル、5バーディー、2ボギーの67をマーク。通算15アンダーで並んだマリーナ・アレックス(米国)とのプレーオフに突入し、日没が迫る中、6ホールの激闘を制した。9月の日本女子オープン選手権以来となる今季、通算とも8勝目。米女子ツアー初勝利で2年シードを獲得した。首位で出た脇元華は73とスコアを落として6位に終わった。

 激闘のマッチプレーを制し、竹田は両手を突き上げて感情を爆発させた。米国の強豪、アレックスと互いに譲らないプレーオフは6ホールに突入。最後は1・2メートルのバーディーパットを沈めて決着をつけた。

 すっかり日も落ちた中で行われた勝利者インタビュー。長時間の戦いを最後まで見届けてくれたギャラリーへ「本当に長くなってすいません。最後に優勝できてすごくうれしい」と感謝を込めた。会場のある大津市の日没時間は17時。竹田がウイニングパットを沈めた時点で日没時間は過ぎており、6ホールで決着がつかなければ、翌日に続きが行われる予定だった。

 正規の18ホールでは終盤に圧巻の追い上げを見せた。首位と3打差で迎えた16番パー5では、残り240ヤードから豪快な2オンイーグルを奪って一気にトップの背中を捉えると、18番パー5も2オンに成功し、バーディー。土壇場の粘りで“延長戦”にこぎ着けた。

 何より米女子ツアー初勝利がうれしい。26年までの同ツアーのシード権を獲得。12月に受けるはずだった最終予選会は免除となり「来年から米女子ツアーでプレーできると考えると、すごくワクワク」と笑みを浮かべた。

 初の年間女王に王手をかけた。今大会終了時点のメルセデス・ランキングで、2位山下との差は771・52点に広がった。次戦の伊藤園レディースで700点差以上を維持すれば、年間女王が確定する。「(国内ツアー終了まで)残り3試合なので、気を抜くことなく最後まで頑張りたい」と竹田。日本の女王の看板をぶら下げて、来季は世界進出といく。

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