石川遼 首位と2差4位発進 通算20勝へ高速グリーン克服「最近の中ではすごく良かった」
「男子ゴルフ・三井住友VISA太平洋マスターズ・第1日」(7日、太平洋クラブ御殿場C=パー70)
石川遼(33)=CASIO=が5バーディー、1ボギーの66で回り、首位と2打差の4位につけた。25歳でツアー未勝利の平本世中が6バーディー、ボギーなしの64をマークして首位。1打差の2位に木下稜介と堀川未来夢がつけた。今季4勝の平田憲聖は68で18位スタートとなった。
これが過去3度も制したコースとの相性の良さか。石川が難しい高速グリーンを克服し、首位と2打差の好発進。「最近の中ではすごく良かった。よく耐えられた」と滑らかな口調で自賛した。
開始2ホール目の11番で、残り200ヤードを鋭いショットで1メートルに寄せて最初のバーディー。ともに人気がある実力派の今平、平田と同組で、多くの観衆を引き連れてのラウンドだ。「うまい2人と一緒でいい緊張感があった。お客さんが多いのは一番の楽しみ」という石川の気分は序盤から盛り上がった。
バンカーショットを失敗した13番は3メートルを沈めてパーを拾う。17番で8メートルをねじ込み、パー5の18番では3打目を10センチにつけて連続バーディーとするなど、高い技量でまとめた。最終9番のボギーが惜しまれるが、今季2勝目、通算20勝目へ前進する気力は衰えていない。勝利をつかめれば尾崎将司、中嶋常幸ら3勝で並んでいた面々を上回る大会最多の4勝に届く。