石川遼1打差2位浮上 ツアー20勝へ難敵・金谷と最終日最終組対決「長い1日になると思う」
「男子ゴルフ・三井住友VISA太平洋マスターズ・第3日」(9日、太平洋クラブ御殿場C=パー70)
石川遼(33)=カシオ=がツアー通算20勝に向け、2位に浮上した。6バーディー、1ボギーの65で回り、通算8アンダーで首位に1打差と迫った。金谷拓実(26)=ヨギボー=は69とやや苦しんだが、通算9アンダーでトップを守った。2位は石川遼と佐藤大平。河本力、木下稜介、小西貴紀、平本世中、前年覇者の今平周吾が通算7アンダーの4位に並んだ。
石川がツアー20勝の大台へ、1打差で最終日を迎える。達成すれば33歳54日での快挙となり、中嶋常幸、尾崎将司、池田勇太、倉本昌弘に次ぐ5番目の年少記録となる。
第3ラウンドは、ショットもパットもほぼ申し分なかった。1番で3メートルを入れてバーディー発進。3番で2メートル、4番で1・3メートルとピンそばにつけ、きっちり沈めた。特にパッティングは「前日のプレー後、ほんのわずかに修正した。今日はベストパフォーマンスに近い」と手応えを感じた。
勝てば通算20勝だけでなく大会4勝目。これは史上最多だ。今季2勝目となれば、現在16位の賞金ランクも大幅にアップし、残り3戦で賞金王の目も出てくる。第3日のギャラリー数は1万人を超えたが、最終日はさらに増えそうな勢い。難敵・金谷との最終日最終組対決は意外にも初めて。「長い1日になると思う」と言い置き、ショートパットの練習を重ねた。