河本力「心に余裕」の首位発進 今週のテーマ「頑張らない」飛距離に頼らず精度優先
「男子ゴルフ・カシオワールドオープン・第1日」(21日、Kochi黒潮CC=パー72)
2シーズンぶりのツアー通算3勝目を狙う河本力(24)=大和証券=が9バーディー、1ボギーの64で首位発進した。石川遼が65で2位、岩田寛、吉本翔雄、浅地洋佑ら6人が66で3位につけた。賞金ランキング1位の平田憲聖、同2位の金谷拓実はともに68で18位。昨年大会覇者の鍋谷太一は72で68位と出遅れた。
ツアー一の飛ばし屋が、力を抑えたスイングで首位に立った。河本は「今週のテーマは頑張らないこと。気が付いたら8アンダー。いい状態でゴルフができている」と人懐こい笑顔で語った。
ティーから打ち下ろすホールが多く、飛ぶ選手が有利とされるコース。河本の今季の平均飛距離は320ヤード弱で、2位に10ヤード超も差をつけている。しかし最大の武器に頼らず、精度を優先した。後半の1番(400ヤード、パー4)は「3割ぐらいの力感」で1打目をグリーン近くまで運び、次を1・2メートルに寄せた。「狙って取った今日一番のバーディー」だった。
次週の日本シリーズは、今季の各大会優勝者ら30人限定。出場できれば、女子ツアーで活躍する姉の結にバッグを担いでもらう予定で「勝って出場を決めたい。余裕を持ってプレーすると疲れもない」と意気込んだ。