小祝さくら3位浮上も正直過ぎる“小祝節” 悲願メジャー初制覇にはやる気持ちは「ないです。意外に」

 4番のティーショット後、ボールの行方を追う小祝さくら
 13番のティーショット後、ボールの行方を追う小祝さくら
 13番でティーショットを放つ小祝さくら
3枚

 「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・第2日」(22日、宮崎CC=パー72)

 7位から出た小祝さくら(26)=ニトリ=は4バーディー、1ボギーの69をマーク。首位の桑木志帆とは4打差の通算5アンダーで3位に浮上した。

 芝目の強い高麗グリーンには頭を使いながらも、序盤から調子良くスコアを伸ばした。4番は6メートル、6番は5メートル、8番は4メートルとミドルパットの距離のバーディーチャンスを決めて、前半は三つ伸ばしてハーフターン。折り返して後半の11番パー5では2オンのバーディーを奪ったが、15番では1メートルのパーパットをセーブできず。優勝争いにつながる2日目のラウンドを「アイアンは良くなかったけど、(スコアを)落とせずに行けたので、まずまず」と振り返った。

 2019年の初優勝から6年連続で勝利を積み重ね、ツアーは通算11勝。だが、メジャータイトルには届いていない。悲願の初制覇も狙える位置だけに、週末は前のめりにもなりそうだが、はやる気持ちは今のところ「いや、ないです。意外に」と話す。

 その理由は苦手な秋の大会にある。通算11勝を誇るが、9月以降に限れば2勝だけ。秋口から成績が下がる傾向を感じている。今季も9月以降の11戦でトップ10は4度記録しているが、つい2戦前の伊藤園レディースでは今季3度目の予選落ちを喫した。

 今季最終戦のメジャータイトルを戦っている最中だが、求めるものは悲願達成よりも苦しいシーズンの終わり。「なんかもう、ここ最近調子もよくなかったので、それでやっと最後の試合まで来たので。なんですかね、最後は自分らしい思ったようなゴルフをして終われたら何でもいいかなあ。今週で終われるのもすごくうれしい」と苦笑いを浮かべながら、正直過ぎる“小祝節”で語った。

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