安田祐香 地元兵庫で恩返しV 10メートルロングパット決めプロ初プレーオフ制した!今季振り返り「今まで一番いいシーズン」
「ゴルフ・のじぎくオープン・最終日」(5日、チェリーヒルズGC=パー72)
女子の安田祐香(23)=NEC=がプレーオフの激戦の末、初優勝を飾った。初日トップ、この日も69で回り、通算7アンダーで並んだシニアの山下和宏とのプレーオフに突入。最初のホールで安田が10メートルのロングパットを決め栄冠を勝ち取った。ベストアマチュアには、通算2アンダー(ハンディキャップ8)の足立毅憲が輝いた。
カップ手前で止まりそうなところからひと伸びした。コロンの音に安田は満面の笑みを見せた。
プロ初のプレーオフは、ベテラン山下が相手。舞台は18番のロングホール。ともに3打目でグリーンを捉えるも、10メートルを超えるパットを残した。先に打った山下がフックラインを惜しくも外した。これを見て「似たようなライン。ショートだけはダメと思った。打ったときは少し弱いと思ったけど、伸びてくれました」と笑顔で振り返った。
今季は9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子で、ツアー初優勝を果たした。今大会は地元兵庫。どこへ行っても「おめでとう!」の声をかけられた。大会前日には、ホームである小野東洋GCで練習ラウンド。好調を確信して臨んだ。
「(主催の)兵庫県ゴルフ連盟はジュニアのころからお世話になっている。毎年“出て”と言われていた。(来季の)シードを取れたので、恩返しするつもりで出ました」。3度目の出場で見事に成長した姿を見せられた。
今季を振り返り「強い気持ちでプレーできるようになった。今まで一番いいシーズン」と話す。青木瀬令奈ら先輩と食事をし、影響を受けた。「いつも落ち着いている。学ぶことが多かった」とポジティブでいることの大切さを教わった。
これで一区切り。短いオフを迎える。「旅行に行きたい。海外もですし、冬の北海道でスキーもしてみたい」。23歳の女子らしく、目を輝かせた。
「来季は優勝もそうですけど、安定したプレーを目指したい」。地元Vで深めた自信を胸に、さらなる飛躍の年にする。