娘が初Vの工藤公康氏「きょうが一番見るのが怖かった(笑)」 プロ15年目で悲願達成「勝つことが何よりもプロで生きてる人は大事」
「女子ゴルフ・アクサ・レディース・最終日」(30日、UMKCC=パー72)
首位と1打差の3位から出た工藤遥加(32)=加賀電子=が5バーディー、ボギーなしの67をマーク。通算10アンダーでトップに立ち、逆転で悲願のツアー初優勝を果たした。
父で元プロ野球ソフトバンク監督の公康氏は、この日東京ドームで行われた巨人-ヤクルト戦のテレビ解説を務めた。試合後に取材に応じ「本人の努力。それが自信になったことが一番。メンタルをキープした状態で最後まで戦えたんじゃないかなと思う」と話した。
この日は中継でスタートホールを見て「パー発進したな、と見てから車でドームに来た」。その後は「いろいろ打ち合わせもあったり、グラウンドで阿部監督にも話を聞いたりしていた。お仕事をしっかりやらなきゃいけないんで。息子が(中継を)見ていたんで、バーディー取ったよとか、もう一個積み上げたよとか話は聞いていた」という、普段から中継に映る娘のスイングやスコアを確認しているというが「きょうが一番見るのが怖かった(笑)」と振り返った。
大会前にはLINEにショット動画を送ってきたといい「頑張って」と激励すると「いつもありがとう」と返信があった。プロ15年目の初Vは史上2番目の遅さだが「2番目だろうが1番目だろうが、勝つことが何よりもプロで生きてる人は大事だと思う」とプロスポーツの大先輩としてきっぱり。「それまで支えてくれた方たちのおかげ。一人でトーナメントに出るのは難しい。去年もシードを取れずに、いろんな方の推薦をいただいて試合に出られて。その結果がこういう勝ちにつながった。支えていただいてる皆さんのおかげです。また皆さんにもあらためてありがとうございました」と頭を下げた。