川崎春花「100点かな」30位から再出発 ギャラリーの拍手「うれしかった」不倫報道後5戦欠場、今季初参戦
「女子ゴルフ・KKT杯バンテリン・レディース・第1日」(18日、熊本空港CC=パー72)
開幕から5試合続けて欠場していたツアー通算5勝の川崎春花(21)=村田製作所=が、5カ月ぶりの国内ツアー第1ラウンドを3バーディー、3ボギーの72とまとめ、30位からの“再出発”となった。首位は新人の荒木優奈、沖せいら、永峰咲希が67で並び、1打差の4位に青木瀬令奈(32)=リシャール・ミル=ら5人がつけた。また、高橋彩華(26)=フリー=が1ラウンド2イーグルのトーナメントタイ記録(過去多数)をマークした。
スタートを控えてのパッティンググリーンから約20メートル。多くのギャラリーから拍手が送られる中、川崎は何度も頭を下げながら1番ティーに向かった。「緊張しました」というティーショットは左のラフにつかまったが、そこから第2打をピン左下4メートルにつけて、パーで乗りきった。
一部週刊誌でキャディーとの不倫を報じられたことによる、開幕から5試合続けての出場自粛。前日は復帰に向けての会見で、涙ながらに改めて謝罪するとともに「精いっぱい、できることを」とゴルフに向き合う決意を示した。
厳しいメンタルが求められる上、ブランクの間は「練習もあまりできていなかった」という状況下での復帰戦だ。「自分に期待値を上げずに」と、いいプレーができなくても受け入れる覚悟で臨んだ。
2番パー4はフェアウエー左のバンカーからグリーンを捉えられず、ボギー。しかし3番、7番とグリーンを外したホールでは、特に試合勘が作用する30~50ヤードあたりのアプローチショットを見事にスピンを効かせ、パーを拾い、実力者の顔を垣間見せた。期待値が高くなかった分、自身の小技には「100点かな」と評価も。2オーバーで迎えた終盤、16、17番でいずれも長いパットをねじ込み連続バーディーを奪った。
好プレーに反応するギャラリーの拍手は「うれしかったですね」と、昨年までの感覚も思い出した。「ショットに不安があるので」と、すぐさま練習場に向かった川崎。その先には、もっともっとたくさんの拍手が待っている。




