アマチュアの岩永杏奈が4パット&5パットの試練 「(状態は)悪くなかったけど、ラインが」 プロも困惑の傾斜読み切れず

 「女子ゴルフ・リゾートトラスト・レディース・第2日」(30日、グランディ鳴門GC36=パー72)

 立て続けの試練に、笑うしかなかった。アマチュアの岩永杏奈(16)=大阪桐蔭高2年=は5アンダー、首位と1打差の3位からスタート。

 5番パー5ではティーショットが右の谷底へ。カート道脇の側溝に入ったため、ドロップして2打目を打とうとしたが、上り斜面が急すぎて、何度も置き直し、ようやく止まった地点から、覆いかかる木の枝をよけるため、ユーティリティーでフェアウエーに戻し、そこから2打でオンさせての“ガッツボギー”。

 しかし試練はそこからだった。9番パー5では3打目をピン左下7メートルにオンさせたが、ファーストパットがわずかに弱く、ティーグラウンド方向の傾斜に飲み込まれて大きく右下へ。そこからカップインまで3打かかってのダブルボギー。

 それでも後半はしっかり耐え、13番ではバーディーも奪ったが、最終18番パー4で2打目をピン下10メートルに乗せたものの、ここから再び試練にのみ込まれた。

 ファーストパットがやや弱く、“馬の背”の頂上にあるカップに届かず、ボールは逆戻り。元の地点よりさらに右後方でようやくストップ。2パット目はカップ上1メートルに。入れればボギーの3パット目が無情にもカップをすり抜け、またしても2パット目を打った地点まで落ちていく。

 次を何とか“OK”の位置につけて、2オン、5パットのトリプルボギーとなった。

 もちろん5パットは「初めてです」と苦笑するしかなかった岩永。パターの状態は「悪くなかったけど、ラインが」と、プロも困惑する傾斜を読み切れずのトラブルに見舞われた。

 それでも初日の“貯金”もあって1アンダーで乗りきった。残り2日の決勝ラウンド「ショットはいい」と自信があるだけに「ライン読みをしっかりして」と再上昇を狙っていく。

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