鈴木愛が3打差逆転V 今季初&通算21勝目 最後まで攻めた!5バーディー「68」 練習量増で復調「優勝よりスコアに集中」
「女子ゴルフ・ニトリ・レディース・最終日」(31日、北海道CC大沼C=パー73)
13位タイからスタートした鈴木愛(31)=セールスフォース=が5バーディー、ノーボギーの68とスコアを伸ばし通算12アンダーで、昨年3月のVポイント×ENEOS以来となる通算21勝目を挙げた。1打差の2位には大出瑞月(27)=ノットグローバルホールディングス=らが続いた。
強い鈴木が帰ってきた。前半2バーディー。後半は14、15番でいずれも上からのパットを決めきって単独首位に立つと、17番でもカラーから5メートルを沈めて通算12アンダーとした。18番ではラフからの3打目、137ヤードを「2打リードは知っていた。でも伸ばす選手もいるかも」と、バーディーを狙ってのパーフィニッシュ。笑顔で戦いを終え、残り4組の動向を見守った。
結果、1打差逃げ切り。逆転勝利は7度目。3打差逆転は自身、2016年の日本女子ゴルフ選手権での5打に次ぐ大差だ。「終わってから待つことがあまりなかったのでソワソワしていました。キャディーさんから『勝ったよ』と言われても『本当に?』って、何度も聞きました」と鈴木。これまでも調子は悪くなかったが、最終日に伸ばせなかった。「練習量が少なかった」と2カ月前から、強かった頃の“誰よりも練習する鈴木”に戻した。加えて「優勝よりスコアに集中する」ことで、邪念なくプレーに専念できた。
優勝濃厚の中でも、18番はバーディーを狙った。こうしたアグレッシブな選手の多くは米国に挑戦している。「日本ではこのところ、最終日に上の選手が大事に行こうとして停滞する。私はつまんないゴルフはしたくない。パー、パー、よりボギー、バーディー、ボギー、バーディーの方がやる方も見る方も面白いでしょ」と言い切る。
アグレッシブなゴルフを曲げることなくあと9勝、永久シードを取れば「また続いてくる選手が出るかな」。ピンを狙う第一人者であり続ける。




