小斉平優和 “雪辱”ツアー初優勝 3連続OBでV逸から一年…家族の前で悪夢払拭 1歳のまな娘と夢を実現

 「男子ゴルフ・Sansan・KBCオーガスタ・最終日」(31日、芥屋GC=パー72)

 4位から出た小斉平優和(こさいひら・ゆうわ、27)=フリー=が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算18アンダーでツアー初優勝を果たした。首位スタートの坂本雄介が1打差の2位。米沢蓮とスコット・ビンセント(ジンバブエ)が通算15アンダーで3位に並んだ。

 小斉平は18番のティーイングエリアに立った時、4日間で一番の緊張感に襲われた。最終組の1組前を回り、単独首位ながら後続とは2打差。「自分がボギーで後ろがバーディーなら、またプレーオフだ」。3連続OBで敗れた1年前の悪夢が頭をよぎった。ドライバーを振り抜き、ボールはフェアウエーへ。事実上のウイニングショットになった。

 1年間、芥屋GCの攻略法を考え続けた。精神面が弱いことも実感し、いろんな本も読んだ。「ここで優勝して、いろんな人に喜んでもらう姿をイメージする。すると泣けてくる。スピーチも考えていた」という。

 もう一つ、イメージし続けた。優勝し、1歳のまな娘・和暖(よりは)ちゃんを抱くことだ。この夢も実現し「ここまで時間はかかったけれど、家族の前で勝つ姿を見せられた」と、この上ないパパの顔で語った。

 ◇小斉平 優和(こさいひら・ゆうわ)1998年5月22日、大阪府高槻市出身。3歳でゴルフを始め、16年に日本ジュニア選手権で優勝。同年12月にプロ転向。20-21年に初シードを獲得した。昨シーズンはSansan・KBCオーガスタでプレーオフに進出するなど、3年ぶりにシードを奪回。180センチ、85キロ。

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