政田夢乃 初優勝へ首位と1打差4位発進! 弟・大成さんキャディー起用で転機「優勝も意識しながら」

 「女子ゴルフ・ゴルフ5レディース・第1日」(6日、ゴルフ5Cオークビレッヂ=パー72)

 政田夢乃(25)=なないろ生命=が7バーディー、ボギーなしの65をマークし、首位と1打差の4位につけた。新人の荒木優奈(20)=Sky=と稲垣那奈子(25)=三菱電機、柏原明日架が8アンダーで並んだ。大会は台風の影響で5日の競技が中止となり、36ホールに短縮されて、賞金によるポイントは75%加算に減じられる。

 忘れていた大切なものを思い出せた。政田は「ショットが安定していて、チャンスが多かったし、パターもいい感じで決まってくれた」とノーボギーの1日を振り返った。

 特に、3アンダーで迎えた13番パー5では、残り226ヤードの2打目でグリーンを狙わず、あえて90ヤードを残すマネジメントで、3打目をピン横1メートル弱に。これを沈めてバーディーを奪った。ショットの切れ味を再確認できたことで「そこからまたよくなった」とリズムを作っていった。

 続く14番パー3、そして16、17番と立て続けにバーディーを重ねて、今季の初日としては7月のミネベアミツミ・レディース北海道新聞カップに並ぶ4位でホールアウトした。ただ、今季は同大会で6位になった以外はトップ10入りがなく、23戦中、予選落ちが10度と苦しんできた。

 転機は前週のニトリ・レディースだった。結果こそ53位と上位争いはできなかったが、ティーチングプロを目指す弟・大成さん(22)をキャディーに起用した。

 「まだぎりぎり、弟には負けたことがない」という姉のプライド?もあって、クラブ選択、ライン読み、マネジメントと弟に頼らず「自分で考えてプレーする、ということを思い出した」という。それを、キャディーが代わった今週も継続、13番を含めてバーディー量産を呼んだ。

 何度も上位争いを演じた昨年は「自己責任、自分で判断できていた」という。その原点を思い出した。2024年の大王製紙エリエール・レディースで首位発進も、7位に終わり、1打及ばず今季前半戦の出場権を逃している。「あの悔しい思いがあるので、トップ10を目標に、優勝も意識しながら」。短期決戦を駆け抜ける。

 ◇政田夢乃(まさだ・ゆめの)2000年7月28日、札幌市出身。3歳でゴルフを始め、北海学園札幌高では全国高校選手権優勝も果たした。23年11月、5度目のプロテストで合格した。これまでの最高成績は昨年8月のNEC軽井沢72での2位。154センチ、54キロ。

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