美しくもたくましいスズランのように
「鈴蘭」って名前はとても気に入っています。素敵な響きだし、みんなにもすぐに覚えてもらえるので、本当にいい名前をつけてくれたなって両親には感謝しています。
もともと、お母さんがお花が大好きで、最初は「向日葵(ひまわり)」っていう名前をつけようと思っていたらしいんです。でも、ひまわりって夏はきれいに咲くけど、夏が終わると、首が曲がっちゃって下を向いちゃいますよね。それは良くないなってことになって別の名前にしようということになったんです。
それで、次に浮かんだのが鈴蘭でした。私が生まれる前の話なんですけど、昔、住んでいた家の庭にとてもきれいなスズランの花が咲いていたそうです。でも、ある時、だれかが間違えて、そのスズランを踏んでしまったんです。お母さんはすごくショックを受けて「もう来年は咲かないだろうな」ってあきらめていたんだけど、次の年になると、またきれいに花を咲かせたそうです。
スズランにはそういうふうに踏まれても踏まれても、また力強く、美しく花を咲かせる強さを秘めています。両親はそういう思いを込めて、私に「鈴蘭」という名前をつけてくれました。だからだと思うんですが、私の性格はとても負けず嫌いというか、根性だけはだれにも負けないものを持っていると思います。
それはお仕事もそうですし、ゴルフをやっている時にも感じます。やっぱり、もっと上手になって、いいスコアを出したいという気持ちがすごく強いし、つまらないミスをしたりすると、なんでこんなミスしちゃうんだろうって、自分のことが腹立たしく感じることはしょっちゅうです。
昨年、古閑美保さんと「ごるふなでしこ」のレギュラー番組を持った時もそうでした。普段の古閑さんはとても優しいんですけど、ゴルフでは厳しく指導していただきました。私って褒められて伸びるタイプじゃないんですよ。いけないところをガーって言われて、その時はすごくヘコむんですけど、すぐに「絶対に見返してやるぞ」って今まで以上にやる気が出てくるタイプなんです。
これからもお仕事もゴルフも悔しいこと、つらいことはいっぱいあると思いますけど、絶対に負けません。スズランの花のように、何度も何度もはい上がっていきたいなと思っています。