英国での経験は大きな財産になりました
先週は全英リコー女子オープンの最終予選が終わって、金曜日に帰国しました。予選ではいろいろなことを経験し、刺激を受け、また、たくさんのことを学びました。
一番、刺激的だったのは、同じ「ゴルフ」という競技を行うのに、それをする場所、フィールドの違いです。芝も違えば、ラフに生えている草も違います。地面の硬さも全く違って硬いです。なので、ドライバーで打ったボールが想像以上に転がってラフやバンカーに入ったりしてピンチにもなります。
もちろん、そんな違いや差を理解して、プレーで表現するのが私たちの仕事です。風だって、ほおに感じる強さは日本と同じでも、ボールが曲げられる幅というか、どの程度曲がるのかは、日本とは全く違いました。そよ風くらいに感じても注意、警戒が必要なんです。そして、カップに近づける道筋も、日本で考えていたよりもっと多くの種類があるんだなと痛感しました。
最終予選では、中国の選手が7アンダー、トップで本大会への出場権を獲得していました。世界にはすごい選手がいるんだなとも思いましたが、それよりも自分がもっと練習すべき-ということを強く思い知らされた、というのが本音です。
最終予選が終わったあと、水曜日にオールドコースを訪ねました。日本選手の練習ラウンドも見学させていただきました。今回、自分がこの場所でプレーできなかったことは残念だったし、次にこのコースで全英女子が開催される前に、私自身はこの大会に出ていたいし、出ているはず-と思っています。
今回の1週間のチャレンジで経験したこと、ゴルフのこと、その他、いろいろな体験が必ず、今後の自分のプレーに役立っていると思います。すぐには、結果としてお見せできないかもしれません。でも、きっと自分のゴルフの大きな財産になるって信じています。
今週からいよいよ、ツアーの後半戦がスタートします。私の大好きな北海道での試合。ガンバリま~す!!
堀奈津佳(ほり・なつか)1992年7月6日、徳島市出身。10歳でゴルフを始め、中学2年から江連忠ゴルフアカデミーで腕を磨く。2011年にプロテスト合格。今年はQT35位の資格で開幕から出場し、4戦目のアクサレディースでツアー初優勝。159センチ、50キロ。血液型A。切れ味鋭いアイアンショットとパッティングが武器。サマンサタバサ所属。