小5で思った「1番になるっていいな」
初めまして。堀奈津佳です。このコーナーを担当させていただくことが決まった直後の試合で優勝。初優勝から3カ月で2勝目。「こんなに早くできるなんて…」というのが実感ですが、何といってもみなさんの応援のおかげと感謝しています。ありがとうございました。
優勝できた要因は、ショット、パットとも4日間とてもいい状態だったことが第一ですが、決勝の2ラウンドをボギーなく回れたのは「ボギーを打ったらスキができてしまう」という気持ち。「全美貞さんはいつ爆発してもおかしくない、強い選手。ボギーは打たず、チャンスは絶対に決める」という強い思いが原動力だと思います。
最終日は5番で刻んだティーショットが右バンカーにつかまり、6番ではドライバーを引っかけて左のラフに入れました。9番でも短いアプローチが寄らず3メートル弱の厳しいパットが残りましたが、パーセーブできたのは、私の“負けず嫌い”のおかげかなって思います。でも、決勝36ホールをボギーなしで回れたのは、これからの私にとっても、大きな自信です。
あっ、すみません。今回は第1回。簡単な自己紹介をさせて下さい。私は1992年7月6日に徳島市で生まれました。あと3日で21歳です。小さいころ外で遊ぶことが大好きで親や親戚に「じゃじゃ馬」って呼ばれていましたが、私は決して運動神経がよかったわけじゃないんです。そんな私がプロゴルファー。自分でも「何で??」って、不思議に思うことがあります。
プロになれた原因って何だろう?父に小学校4年の時に練習場に連れていってもらってゴルフを始めました。優勝インタビューでもお話ししましたが、小学校5年の時に初めて出た試合で、松山英樹さんと同組でプレーし、優勝した松山さんを見て「ああ、いいなあ。1番になるっていいなあ」と思い、ゴルフが大好きになったこと。これが、私の“1番に対する思いの原点”かもしれません。
そして、高校時代。とっても珍しく、すごく大変だったけど、貴重な体験をしました。それは、来週、お話しします。
堀奈津佳(ほり・なつか)1992年7月6日、徳島市出身。10歳でゴルフを始め、中学2年から江連忠ゴルフアカデミーで腕を磨く。2011年にプロテスト合格。今年はQT35位の資格で開幕から出場し、4戦目のアクサレディースでツアー初優勝。159センチ、50キロ。血液型A。切れ味鋭いアイアンショットとパッティングが武器。サマンサタバサ所属。