特別な場所での大会、大事に戦いたい
早いもので、今週の大王製紙エリエール・レディースを入れて残り2試合になってしまいました。私にとって、このエリエールはとても思い出深い大会です。初めてプロのトーナメントに出させていただいたのが、この大会でした。
確か中学2年の時です。成績は80位ぐらいで予選落ちしましたが、私の生まれ育った徳島とはお隣の県で、トーナメントには徳島からもたくさんの方が応援にきてくれました。
まだアマチュアだったのですが、同じ四国、隣のよしみで、愛媛の人たちもすっごく熱心に応援してくれました。私は寒さには弱いのですが、松山の人たちの心の温かさに負けないように、今週、熱いプレーをお見せしたいと思います。
開催コースのエリエールGC松山にも忘れられない思い出があるんです。そのころは、もう「プロになろう」と考えていた高校3年の5月、四国女子アマチュア選手権で初めて優勝したんです。私にとっては“特別な場所”のひとつです。
その他にも、ジュニアの大会でも、よくこのコースでプレーしました。高知で開催されたPRGRレディースカップもそうですが、同じ四国で行われるトーナメント。「大事に戦いたい試合」と思っています。
そして、来週は最終戦の「LPGAツアー選手権リコーカップ」です。この試合も特別です。なぜって?私が初優勝した「アクサレディース」が、同じ宮崎県の大会。そして、私の今年の大きな目標のひとつが「優勝して、この試合に出ること」だったんです。
リコーカップはその年の優勝者か賞金ランキングの上位の一部の選手、選ばれた選手しか出られない試合です。この大会に出場できるということは、素直にうれしいです!楽しみです!
そして、アクサレディースの時に応援してくださった人たちから「なっちゃん、待ってるからね」って言っていただいたことに対して、約束が守れた喜び…。そんな思いを込めて、最終戦の4日間、頑張ります!
堀奈津佳(ほり・なつか)1992年7月6日、徳島市出身。10歳でゴルフを始め、中学2年から江連忠ゴルフアカデミーで腕を磨く。2011年にプロテスト合格。今年はQT35位の資格で開幕から出場し、4戦目のアクサレディースでツアー初優勝。159センチ、50キロ。血液型A。切れ味鋭いアイアンショットとパッティングが武器。サマンサタバサ所属。