6アンダーの好スコアで優勝した井上久雄=吉川インターゴルフ倶楽部メッチャ
喜びのプロの部・井上久雄、50歳代の部・外川武彦、60歳以上の部・中山旭(左から)=吉川インターゴルフ倶楽部メッチャ
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井上久雄初V…本大会のリベンジ成功
「2008兵庫県オープン・ゴルフトーナメントシニア選手権」は4月7日、兵庫県三木市の吉川インターゴルフ倶楽部メッチャ(6602ヤード、パー72)で行われ、プロの部は井上久雄(60)=フリー=が8バーディー、2ボギーの66でラウンドし、2位に4打差をつけて大会初優勝を飾った。アマチュア50歳代の部は75で2人が並び、マッチング方式で外川武彦(56)=万壽=が、60歳以上の部は76の中山旭(63)=泉佐野=がそれぞれベストアマに輝いた。アマ2人には、(株)イオンスポーツからGIGA HS―781ドライバーが副賞として贈られた。
▼シニアツアー・シード奪還へ弾み
雨が降りしきる悪コンディションの中、井上が見事なバーディーラッシュを披露した。インスタートの11番でカラーから13メートルを沈めて波に乗ると、計8個のバーディーを積み重ねた。4打差をつける圧勝に「素晴らしいグリーンのおかげ。とても速いのでラインにうまく乗ってくれた。一緒に回ったアマの方も応援してくれて気持ちよくプレーできた」と喜んだ。
5、6日に行われた兵庫県オープン本大会は予選落ちした。また昨年のシニア大会も5位タイに終わっており「何とか去年よりもいい成績をと思っていた。やっぱり優勝は格別な気分だね」。
92年のアコムインターナショナルで、レギュラーツアー優勝の経験もある実力者。50歳になるとシニアツアーで活躍し、10年間シードを守り続けた。しかし、昨季は夏場に肺炎にかかるなど体調を崩してシード陥落。「年を忘れて若い人と一緒に練習しすぎたかな」と苦笑いする。
今季はシード返り咲きが最大の目標だ。「まだまだ意欲も衰えていないし、試合に出るのがとても楽しい」と元気いっぱい。6月のツアー開幕を控え、大きな自信を手に入れた。
▼中瀬&高橋 ぶっちぎりの井上に脱帽
2位に終わった中瀬寿(フリー)と高橋勝成(フリー)は、優勝した井上に脱帽した。中瀬が「自分としては上出来のスコアだけど、やっぱり地元の選手は気持ちの入り方が違うね」と舌を巻けば、高橋も「この雨と寒さに自分は準備不足でしたが、井上さんはさすがの一言。今年のシニアツアーでは間違いなく強敵になりそうです」と称えていた。
▼50歳代ベストアマの外川「大きな勲章」
50歳代の部でベストアマを獲得した外川は「対外試合でこれが初タイトル。大きな勲章です」と満面の笑み。奈良県在住ながら、兵庫県オープンは20年以上前から出場している常連。「1カ月4000球」を目標に毎日練習場に通っており、万壽GCのクラチャンには2度輝いている。昨年初めて日本シニアに出場。「自信がつきました。プロと回っても物おじしなくなった」。この経験が好結果につながった。
▼60歳以上ベストアマの中山
同伴プロに感謝
60歳以上の部でベストアマの中山は「一緒に回った橘田プロがとても優しい方で、リラックスして楽しく回れました」と感謝した。本格的にゴルフを始めたのは55歳から。昨年はアコーディアゴルフ126コースのシニア大会でチャンピオンになった。ドライバーの飛距離は当たれば260ヤードをマークする。「ゴルフをする一番の目的は健康のため。年々、元気度がアップしています」と胸を張った。
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