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2009 兵庫県オープンゴルフトーナメント

2009 兵庫県オープンゴルフトーナメント

最終日 (8月5日・美奈木ゴルフ倶楽部)
成績詳細

 

 


優勝を決めガッツポーズで喜ぶ上井邦浩、左は谷岡達弥=美奈木GC

優勝を決めた上井邦浩(右)の頭をはたいて祝福する谷岡達弥=美奈木GC

18番、バンカーショットを放つアマの徳永智也=美奈木GC

上井 初優勝!!

 「2009兵庫県オープン・ゴルフトーナメント・最終日」は8月5日、兵庫県三木市の美奈木ゴルフ倶楽部(7089ヤード、パー72)で行われ、  単独首位でスタートした上井邦浩(26)=三好CC=が、一時は谷岡達弥(36)=フリー=に逆転を許したが、後半14、17番でバーディーを奪い再逆転。この日70で回り、通算8アンダーで今大会初優勝を果たした。2位は1打差で谷岡。連覇を狙った小田孔明=フリー=は1アンダーの20位に終わった。ベストアマは通算2アンダーで徳永智也(19)=佐用=が獲得した。

 

一時首位陥落も意地の再逆転

 18番のウイニングパット―。激闘に終止符を打った瞬間、上井は両腕を夏空に突き上げた。一時は2位スタートの谷岡に逆転され、前半を終わった時点で2打差をつけられる苦しい展開。それでも最後は“バーディー王”の意地がさく裂した。
 各選手が強いアゲンストの風に苦しめられ、スコアを伸ばせない中、今季国内ツアーのバーディー獲得率No.1男も例外ではなかった。しかし「気持ちは切れなかった」とパーセーブで我慢を続けると、14、17番でバーディーを奪い、再逆転。「こういう展開の中で優勝できたのはすごく大きい」と、笑顔がはじけた。
 07年1月に阪神の久保康生投手コーチの長女・友香理さんと結婚。大のゴルフ好きである義父との会話もやはりゴルフが中心だ。「かなり熱いですよ。ゴルフの話以外はしない」。一方で、今季苦しんでいる阪神の話題については「調子がいい時は話したりしたけど、今は…。僕なんかが言うと怒られちゃうでしょ(苦笑)。それはタブーになってますね」と、ポツリ。ただ、苦しい戦いが続く義父にとって、着実にプロとして成長を遂げる息子の姿は、何よりのエールとなっているはずだ。
 7月の奈良県オープンに続いて兵庫県オープンを制覇。次戦は7日の京滋オープンに出場する。今大会のプロアマの時に宣言した「関西制覇」も現実味を帯びてきた。「今年はツアーで優勝したい。こういう大会での優勝をいい弾みにしたいですね」。昨年はトップ10に3度入り、初のシード権を獲得。今季も賞金ランク24位に付けている。着実にステップアップする26歳。ブレークの時はもう間近に迫っている。

 

谷岡 逆転優勝ならず

 一度は手がかかった優勝を、つかみきることはできなかった。1打差の2位でスタートした谷岡は前半で3つスコアを伸ばし、逆に2打のリードを奪い首位で折り返した。14番で並ばれたものの、16番パー5で再び勝機が訪れたのだが…。
 3打目をピン奥1メートルにピタリ。一方の上井はグリーンを外し、4打目も寄せきれず3メートルのパーパットが残った。しかし「向こうはねじ込みナイスパー。こっちは決められず残念パー。リードされたのは17番だけど、敗因は16番だね」。スコア上は同じパーでも、勢いに大きく差がついた。
 2位に終わったが「いいゴルフができたし、今後が楽しみ。夏にドン、ド〜ンといきたいね」と笑顔。次戦の地元、三重県オープンで、今度こそ“大きな花火”を打ち上げる。

 

19歳・徳永 ベストアマ


 19歳の徳永が74で回り、通算2アンダーの14位でベストアマに輝いた。初日を首位と2打差の3位につけ、最終日は最終組でのラウンド。「優勝を狙います」と意気込んでスタートしたが、3番のボギーで後退し、優勝争いに絡むことはできなかった。
 それでも「いい勉強になりました」とさわやかな笑みを浮かべ、「上井さんはすごいです」と脱帽した。「チャンスを確実にモノにする強さがある。レベルが違う」。ツアーで活躍するプロの実力を目の当たりにして、大きな刺激を受けた。
 「最低5位以内に入りたかった」と唇をかみながらも「優勝争いできると分かった」と自信を手に入れた。「9月のQT2次で通ったらプロ宣言します」。来年のこの大会には、プロとして帰ってくる。

 

谷 猛チャージ3位


 28位でスタートした谷昭範(フリー)が、この日ベストの66をマークし3位に入った。前半で1つスコアを伸ばすと、後半は5バーディーの猛ラッシュ。「ショートアイアンが良かった」と笑みを浮かべた。「最近6、7試合ずっと予選通ってなくて。しかも全部1打差で」と悔しい試合が続いていたが、これでモヤモヤは解消。「まぐれじゃないように、次の試合も頑張る」と意気込んだ。

 

孔明 まくり不発

 小田孔明は“まくり”不発の73で、20位に終わった。昨年は5打差を逆転して優勝しただけに、首位と4打差でのスタートに「やる気満々だったけど、空回りしちゃった。(1番から)パー、ボギー、ダボでハイ、終了」と苦笑いを浮かべた。「本当に暑くて死ぬかと思った。今年初めて夏を味わいました」と、真っ赤な顔でコースを後にした。

 

星野 ボヤキ節

 

 4年ぶりの出場となった星野英正(フリー)は75と崩れ、22位に終わった。「11番ロングで普通の場所に打ったボールがロストになっちゃって…。やる気なくなっちゃった」とボヤキ節。猛暑での戦いに「体力が持ちません。(出場は)次も数年後ですね」とグッタリ。この大会での勇姿は、またしばらくお預けとなるか。

 

◇リーダースボード◇

 ▼14位・山下和宏  「1番のダボがすべて。優勝しか意識してなかったので、あれが響いた。レギュラーツアーのためにも、こういうところで勝って勝ち癖をつけたかった」

 ▼22位・井戸木鴻樹 「難しいコースで、面白かった。(今後は)来季シード権を獲りたい。今1500万円ぐらいなんで、最低あと100万円は上積みしたい」

 ▼32位・奥田靖己 「ショットは良かったけど、パットがやばかった。(シニア出場権を得るが)来年もレギュラー出場を目指して頑張ります」

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