イチ 松山英樹と“リスペクト”初遭遇
マーリンズのイチロー外野手(42)が28日(日本時間29日)、フロリダ州ジュピターの球団キャンプ施設で、米男子ゴルフツアーに参戦中の松山英樹(24)と初対面。2月のフェニックス・オープンで通算2勝目を挙げた松山に、祝福の言葉を贈った。
フィールドからクラブハウスに続く通路。約2時間半の練習を終え、荷物を担いで歩いていたイチローが笑顔を見せた。
同州ドラルで3月3日から始まるキャデラック選手権に出場予定の松山が練習を見学。マ軍のTシャツとチームカラーのオレンジと黒の短パンをまとい、緊張の面持ちの24歳とがっちり握手を交わした。
2月のフェニックス・オープンで米ツアー2勝目を挙げている松山。イチローが「おめでとうございます」と祝福の言葉をかけると、思わず、表情が緩んだ。
わずか5分ほどの初対面。競技やキャリアは異なるが、同じ米国で厳しい戦いを生き抜いている。2人の間には互いをリスペクトし合う空気が流れていた。
この日のイチローは練習後に行われた恒例行事のサイン会にも出席。その人気は群を抜き、長蛇の列をなしたファンに約1時間ペンを走らせた。
イベントを終えるとコンテナ型ジムへ直行し、特殊マシンをつかって肉体を鍛練。ほかの選手たちが家路を急ぐなか、黙々と日課をこなした。
「ケガなんかしたことないし」-。この日、イチローが着ていた、ダウンタウン・浜田から贈られた直筆Tシャツにはそう書かれていた。小さな積み重ねの大切さをイチローが実証している。