「新婚さん」初代アシスタント、元夫に刺殺される 離婚後もつきまとわれ…
【1988年3月7日のデイリースポーツより】
5日夕方、東京都品川区、元レコードプロデューサーA(50)が前妻(36)を刺し殺した事件で、殺されたのは、かつて「江美早苗」の芸名で活躍した西野バレエ団のミュージカルタレントだったことが6日夜の大崎署の調べで分かった。
江美さんはAに全身をメッタ刺しにされ、亡くなった。
江美さんは、松江市出身。小学校2年の時、地元のバレエ団に入団。県立松江北高2年の1967年に上京し、西野バレエ団に入った。同年11月、金井克子、由美かおるら同バレエ団の先輩スターの後を追い、テレビのミュージカル番組でデビュー。映画にも出演し、抜群のスタイルと歌って踊れるミュージカルタレントとして人気を集めた。71年にスタートした「新婚さんいらっしゃい!」の初代アシスタントも務めた。
72年春、芸能界を引退。郷里に戻り、家業の旅館経営を手伝っていたが、翌年、「中里綴」のペンネームで作詞家としてデビュー。南沙織の「人恋しくて」(75年)などのヒット曲を作詞し、華麗な転向ぶりが話題になった。
Aは仕事の関係で江美さんと知り合い、73年ごろ結婚したが、性格の不一致などを理由に江美さんから別れ話が出て、85年12月に離婚した。
しかし、離婚後もAが江美さんにしつこくつきまとったり、嫌がらせの電話をかけたため、江美さんが大崎署に相談していた。(※プライバシー保護のため、実名を伏せている箇所があります)