AKB増田、亜門舞台で“センター”
宮本亜門演出のミュージカル「ウィズ‐オズの魔法使い‐」(KAAT神奈川芸術劇場ホールで9月28日開幕)の主人公ドロシー役を決定する最終オーディションが2日、都内で開かれ、AKBチームBの増田有華(20)が参加したAKB48関連グループ186人の頂点に立った。
合格の発表に号泣した増田は、宮本氏から「けいこは厳しいよ」と激励されると、「(全力で)ぶつかります」と熱演を誓った。
AKBナンバーワンの歌唱力を持つ歌姫が“ミュージカル選抜”のセンターを勝ち取った。
作品は、竜巻で魔法の国・オズに飛ばされたドロシーが仲間たちと出会い、願いをかなえるための旅に出る物語。1974年にブロードウェーで初舞台化され、78年にはダイアナ・ロスがドロシー役で主演し、マイケル・ジャクソンもかかし役で出演した映画も大ヒットした。
今作では、宮本氏の発案で、AKB関連グループのメンバーから主役を決めることになり、186人が挑戦。4月から2度の審査を経て、増田のほか、梅田彩佳(23=チームA)、山本彩(18=NMB48)ら6人がこの日の最終審査にのぞんだ。
宮本氏から名前を呼ばれた発表の瞬間、増田は顔を覆って涙。宮本氏から「君の歌に号泣させられた。壮大な世界観が伝わった」と絶賛された。AKB派生ユニット・DiVAでも活躍し、グループ内でも随一と評判だった歌唱力で頂点をつかみ取った。
ドロシー役への執念も人一倍だった。「人生をかけるオーディション」と位置づけ、14歳に見せるため、肩まであった髪を1週間前にカット。オリジナル舞台のDVDで研究し、「夢を追う自分と重なった」という歌審査では、歌唱後に涙をこぼすほどだった。
けいこは、8月からスタートする。宮本氏から「厳しいぞ」と激励されると、増田は「(全力で)ぶつかります。体力には自信があります」とキッパリ。宮本氏も「しごけるなあ」と期待を寄せた。AKBの歌姫は、ミュージカル界のディーバとなるべく、けいこに励む。