「渡鬼」1年ぶりSPドラマで復活!
昨年9月29日の放送で最終回を迎えたTBS・MBS系の人気ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」が復活することが10日、明らかになった。石井ふく子プロデューサー(85)が明かしたもので、9月に前後編の2回、計4時間の特別番組として帰ってくる。番組終了後からTBSや石井氏、脚本家の橋田壽賀子氏(87)の元に寄せられた、復活を望む視聴者の声に応える形となった。
放送500回の平均視聴率が20・6%だった超人気ドラマが帰ってくる。
視聴者の熱い思いに動かされた。番組終了後のある日、石井プロデューサーは街を歩いていると女性に肩をたたかれ、呼び止められた。
「あなたが(番組を)やめたんでしょ!」。
突然の“おしかり”に驚くと同時に、「渡鬼」への愛がうれしかった。同様のケースは何回かあったという。
橋田氏の“予言”通りでもあった。「またいつかこの家族たちのことをご報告出来る日の来るのを願っております」。最終回のエンディングに、橋田氏の思いはテロップとして流された。「いつかは…」という気持ちでスタンバイしていた全スタッフに、ファンの気持ちが加わり、わずか1年での復活が実現した。
作品は前後編の特別番組として制作される。最終回から1年後という設定で、眞(えなりかずき)の破局危機や嫁姑(しゅうとめ)問題などが描かれる。キャスト陣は17日に再会。撮影は7、8月で行われるという。おなじみの料亭「おかくら」、中華料理店「幸楽」を中心に繰り広げられる人間模様。視聴者が再び「渡鬼」ワールドに引き込まれるのは間違いない。(数字はビデオリサーチ調べ。関東地区)