さよなら山田五十鈴さん 遺骨は京都へ
9日に多臓器不全のため95歳で亡くなった女優・山田五十鈴(やまだ・いすず、本名美津=みつ)さんの葬儀・告別式が12日、東京・青山葬儀所で営まれ、西郷輝彦(65)や高嶋政伸(45)ら山田さんを慕っていた「養子会」メンバーや関係者450人が参列した。
弔辞を読んだ西郷は、「舞台『徳川の夫人たち』では、わたしが徳川家光で先生が春日局、最期をみとる場面の後に『わたしの時もそんなふうに優しくして下さいね』とおっしゃったのが忘れられません」と唇をかんだ。
会場には「たぬき」など87年にファンの投票で選ばれた「五十鈴十種」のポスター用に撮影した写真が飾られ、ひつぎには20年住んだ帝国ホテルのルームキープレート、森繁久彌さん愛用のおちょこなどが納められた。
山田さんの遺骨は、両親、娘で92年に亡くなった女優の瑳峨三智子さんが眠る京都市の大徳寺三玄院に納められる。