綾瀬はるか（２７）主演の２０１３年のＮＨＫ大河ドラマ「八重の桜」（１月スタート）の新キャスト発表が１９日、都内で行われ、秋吉久美子（５７）、芦名星（２８）ら作品の舞台となる会津藩（現在の福島県）にゆかりのある俳優陣の出演が続々と決定した。東日本大震災からの復興に取り組む福島に、秋吉は「桜は散ったけど、また花開くという命の強さを伝えたい」とメッセージを送り、白羽ゆり（３３）、西田敏行（６４）らとともに大河ドラマから故郷へ愛と元気を届けること誓った。

　幕末の会津藩を舞台に描く大河ドラマに、故郷・福島を愛する秋吉ら４人の役者の出演が決定した。内藤愼介プロデューサー（５５）も「引き寄せられたんですかね」と神妙。出演依頼の中では「福島が舞台になることで、福島が、日本が元気になればいいですね」とそれぞれと話し合ったことも明かした。

　会津藩の家老・山川大蔵（玉山鉄二）の母・山川艶を演じる秋吉は、６歳から１８歳までをいわき市で過ごした。震災後は炊き出しを行うなど、何度も福島を訪れ、「福島の方はりんとして生きています。桜は散ったけど、また来年花開くという命の強さを伝えたい」と表情を引き締めた。

　また、大蔵の妻・登勢役に決定した白羽は、現在も祖母や親類が避難生活を送っていることを明かし、「被災地の方にも強く生き抜く女性の姿を見ていただきたいです」と思いを語った。

　先に出演が発表されていた西田とともに４人の“会津藩”の演技には注目が集まりそうだ。

　作品は、後に同志社大の創設者新島襄の妻となる八重（綾瀬はるか）の波乱に満ちた生涯を描く。ほかの配役は、吉川晃司（４６）が西郷隆盛、加藤雅也（４９）が板垣退助、ロックバンド・ドラゴンアッシュの降谷建志（３３）が新選組の斎藤一を演じる。また、新島襄の配役は後日発表される。