坂東玉三郎が人間国宝に…責任感じます
文化審議会は20日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に、歌舞伎女形の坂東玉三郎(62)ら4人を認定するよう平野博文文部科学相に答申した。文化庁は9月にも認定書を交付する。故人を含めた累計認定者は336人になる。
時代物から新歌舞伎まで幅広い分野での高水準の演技が評価されての認定に、玉三郎は「後輩のためと言われ、引き受けさせていただいた。うれしさよりも責任を感じます」と指導者としての役割を口にした。
人間国宝は「功成り名遂げた方がなるもので、私はまだまだそういう立場にないと考えていました」と謙そん。昨年以降、中村芝翫さん、中村雀右衛門さんという女形の人間国宝2人が亡くなっただけに、「後輩の指導、歌舞伎の将来のため」と強調した。