“政界の暴れん坊”浜田幸一氏逝く

 「ハマコー」の愛称で知られ、政界引退後はテレビ出演などをしていた元衆院議員の浜田幸一(はまだ・こういち)氏が5日午前6時10分、急性心不全のため千葉県富津市大堀2003の自宅で死去した。83歳。富津市出身。葬儀・告別式は10日午前11時から富津市西大和田1334の1、天昇閣富津ホールで。後日、お別れ会も開く。喪主は長男靖一(やすかず)氏。

 “政界の暴れん坊”の異名を取った浜田氏が、ひっそりと息を引き取った。この日早朝、富津市の自宅で亡くなっている浜田氏を家族が発見したという。

 浜田氏は、千葉県議を経て、1969年の衆院選に旧千葉3区から立候補し、初当選。ラスベガスでのバカラ賭博で、4億5千万円を超える大敗をしていたことが80年に発覚し議員辞職、83年に返り咲いた。

 波乱の議員生活を送った浜田氏だが、過激な言動で大いに騒がせた。自民党史上最大の危機と言われた79年の「四十日抗争」では、党内反主流派が築いたバリケードを強行突破。「かわいい子供たちのために自民党があるってことを忘れるな!お前らのために自民党があるんじゃないぞ!」とほえ、武闘派と呼ばれた。また、87年には衆院予算委員長に就任したが、88年2月、委員会で当時の宮本顕治共産党議長を「殺人者だ」と発言し、引責辞任に追い込まれるなど、たびたび物議を醸した。

TVでも活躍 地盤を靖一氏に譲り、93年に引退。その後、出版した「日本をダメにした九人の政治家」はベストセラーになった。「ビートたけしのTVタックル」をはじめ、テレビドラマやバラエティー番組にも出演した。

 10年8月、担保株を売却して融資元に2億円の損害を与えたとして背任罪で起訴されたが、公判では無罪を主張。認知症が進み訴訟能力に疑問があるとして、千葉地裁が訴訟継続の可否を検討していた。

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