松本幸四郎、感涙70歳バースデー
歌舞伎俳優・松本幸四郎(70)の主演ミュージカル「ラ・マンチャの男」が19日、通算1200回を達成した。1969年4月の初演から43年かけて築いた金字塔。満員の客席からスタンディングオベーションで迎えられた幸四郎は「夢のミュージカルを演じながら、夢の中にいるようです」と感謝した。
大きな節目を祝福するため米国から駆けつけた同作の脚本家・故デール・ワッサーマンさんの夫人、マーサ・ネリー・ワッサーマンさん(74)から、同作が66年にトニー賞を受賞したときのトロフィーをプレゼントされた。思いもよらない演劇界の至宝に幸四郎は「あこがれのトニー賞を抱きながらお礼を申し上げることができる。胸いっぱいの気持ちです」と歓喜の涙。観客と一体となって、テーマ曲「見果てぬ夢」を大合唱した。
祝福ムードいっぱいの中、この日、古希を迎えた幸四郎の誕生祝いも行われた。長男の市川染五郎(39)が孫の松本金太郎ちゃん(7)を連れて花束を渡した。幸四郎がケーキのろうそくを吹き消すと、共演の長女・松本紀保(40)、次女・松たか子(35)が左右からほっぺにチュー。ダブルの喜びをダブルチューで祝福され、幸四郎は「アイドルになったようです」と満面の笑みだった。