浩市“世界最後の桃源郷”でロケ終了

 俳優・佐藤浩市(51)主演の映画「草原の椅子」(来春公開)がこのほど、“世界最後の桃源郷”といわれるパキスタンの秘境フンザでクランクアップした。

 フンザは、中国、アフガニスタンとの国境に近いパキスタン北部に位置。同地区で映画のロケが行われたのは世界で初めてで、7000メートル級の山々に囲まれた地での撮影に挑んだ佐藤は「広大な砂漠と山脈の中にぽつんといるとほんと、ちっぽけだなと思った。久々にそこに(自分が)映るっていうのはどうなるのか、楽しみです」と“世界初”の映像に期待を寄せた。

 ほかに西村雅彦(51)、女優・吉瀬美智子(37)、子役の貞光奏風(4)が参加した撮影隊は、今月4日にパキスタンに入国。4000メートルを超える高地を2日間陸路で移動し、ようやくロケ地に到着した。4月にはイスラム教の宗派対立が激化し、一時は撮影が危ぶまれたこともあったが、現地では大きなトラブルもなかったという。

 「草原の椅子」は作家・宮本輝さん(65)の同名小説が原作。バツイチサラリーマン・遠間(佐藤)ら4人が、フンザへ旅する姿が描かれている。

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