サプライズ!たかみな総監督ソロ発表

 アイドルグループ・AKB48の高橋みなみ(21)がソロデビューすることが25日、AKBの東京ドーム公演2日目でサプライズ発表された。AKBグループメンバーのソロは板野友美(21)、前田敦子(21)、岩佐美咲(17)、渡辺麻友(18)、指原莉乃(19)、柏木由紀(21)、松井咲子(21)に続き8人目。前日の「総監督」就任に続くサプライズに高橋は「夢の場所で夢がかなうとは思ってなかった…」と号泣した。ステージでは「フライングゲット」「ギンガムチェック」など56曲を披露した。

 AKBを引っ張ってきた高橋に、最高の“ご褒美”が待っていた。グループ8人目となるソロデビュー。卒業まであと3日となった“盟友”前田から「たかみな、おめでとう…」と涙声で祝福され、4万8000人からの割れんばかりの「みなみ」コールに包まれた。

 涙、涙のサプライズとなった。アンコールで前田とのユニット曲「思い出のほとんど」を歌い終えた高橋に、前田が「私のわがままで卒業を発表しちゃってごめんね…」と切り出した。

 涙で言葉の出ない高橋に、前田が「秋元(康)先生からプレゼントのVTRがあるから見てください」と告げると、大スクリーンに高橋が所属することになったレコード会社「ユニバーサルミュージック」のマックス・ホールCOO(最高責任者)の姿が映し出された。「われわれは、あるメンバーをソロシンガーとして迎え入れたいと思います。高橋みなみさん、ユニバーサルミュージックへようこそ」‐。高橋は前田と抱き合いながら座り込み、おえつを漏らし続けた。

 グループの精神的支柱だった。ステージでは軽妙な語り口で観客を沸かせ、レッスンでは時に優しく、時に声を荒らげながら後輩を鼓舞するなど、自分のことよりAKBのことを第一に考えてきた。前田は「今までは、みんなのわがままをたくさん聞いてくれたから、これからは自分の時間をいっぱい使ってね」と高橋に優しく語りかけた。

 AKB入り当初から、ソロシンガーの夢を語り続けてきた。テレビで共演している先輩ミュージシャンから指導を受けるなど、努力も重ねてきた。東京ドームという夢に続き、自身の夢もかなえた高橋は「これから自分の夢とともに、AKBとしても頑張っていきたいと思います」とさらなる前進を宣言。選抜総選挙のステージで語った「努力は必ず報われる」との言葉を、自ら証明してみせた。

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