歌手のａｉｋｏ（３６）が３０日、神奈川・サザンビーチちがさきで、４年ぶりに野外フリーライブ「Ｌｏｖｅ　Ｌｉｋｅ　Ａｌｏｈａ　ｖｏｌ．４」を開催し、海岸一帯を“ジャック”した。１０日前にメールやホームページで告知したのみだったが、３万１０００人が集結。約３００メートルの行列で砂浜を埋め尽くした。ライブでは、サザンオールスターズ・桑田佳祐（５６）が手掛けた楽曲「波乗りジョニー」「マンピーのＧ★ＳＰＯＴ」のカバーなど全１３曲を熱唱した。

　西日が沈む浜辺にａｉｋｏコールが響きわたった。海岸に設置された特設ステージ周辺には３万１０００人が集結。圧倒的な光景にａｉｋｏは「海の家、海側、道路側、みんなよ～きたね。びっくらこいたさ」と“ａｉｋｏ節”で驚きを表現した。

　野外ライブは０３年に神奈川・片瀬海岸でスタート。２回目からステージを茅ケ崎に移し、４回目を迎えた。ライブ前には「神様」とあがめる、茅ケ崎が生んだスーパースター・桑田佳祐に会い、“桑田ソング”をカバーで歌う許可を得た。

　「緊張してるんだよ、コノヤロー」と叫ぶと、大先輩の人気ナンバー「波乗り‐」などをメドレーで披露。大歓声を浴びると「念願の『マンピーのＧ★ＳＰＯＴ』を歌うことができて幸せです」と爆笑トークで人の波を揺らしてみせた。

　もちろん自身のヒット曲も“完全熱唱”。ステージから観客席に伸びた約４０メートルの花道を疾走、ヒット曲「花火」を披露すると、１０００発の花火が夏の夜空に打ち上がった。「海に来ることなかったので、私も思い出になりました」とａｉｋｏは、最高の演出で夏を一足、早く締めくくっていた。