８月２７日の公演を最後にＡＫＢ４８を卒業した前田敦子（２１）が４日、東京・新宿の福家書店新宿サブナード店で卒業記念フォトブック「あっちゃん」発売記念イベントを行い、卒業後初めて公の場に姿を見せた。卒業から１週間が経過し、心境を１０分間にわたり告白。解禁となった恋愛には、はにかみながらも「したいです。映画館に行きたい」と“映画デート”へのあこがれを口にした。

　卒業から１週間。前田は、紺色を基調としたワンピースを身にまとい、黒の高いピンヒールを履き、大人の雰囲気を醸しだしていた。解禁となった恋愛について問われると、照れ笑いを浮かべながらも、「（恋愛）できるんですよね。したいです」と言葉をつないだ。

　長らく封印してきた“感情”だ。あこがれのデートに「映画に行きたいです」と挙げ、好みのタイプを問われると、少し考え込むと、「頭がいい人がいいです。映画の中身を理解して、隣にいながら（作品について）違った意見を話し合える人がいいです」とはにかんだ。

　１４歳からＡＫＢに入り、約７年間仕事を最優先に突っ走ってきた。今後も仕事にまい進していくことに変わりはないが、ＡＫＢから卒業したことで、“普通の２１歳”らしい生活への興味も口にした。今後やってみたいことを「普通のことをたくさんしていきたい。電車に乗って、駅のおそば屋さんに行ったり、自転車に乗ってるので、サイクリングとか…」と、目を輝かせた。

　自分の時間も増え、空いた時間はボイストレーニングなどに費やしているという。それでも、ＡＫＢ時代の習慣が抜けきらないのか、「せかせかしている自分がいます」と苦笑い。ＡＫＢメンバーが翌日の予定を話し合っている姿を見ながら、「私は行かないんだな」と、卒業を実感しているという。

　ソロとしての初イベントでは、ネット抽選で当選した１５００人と握手した。イベント前の会見には、同書店史上最多の７５媒体１００人超の報道陣が集結。ＡＫＢ時代と変わらぬ大量のフラッシュを浴び、「公の場に出るのが久しぶりなので、緊張しました」と言いながらも、こちらも変わらぬ“あっちゃんスマイル”を全開にさせていた。