大阪維新の会が東国原氏擁立へ
橋下徹大阪市長(43)率いる大阪維新の会が次期衆院選に向け、近く立ち上げる政党の目玉候補に東国原英夫前宮崎県知事(54)を擁立する方針を固めたことが4日、分かった。中田宏前横浜市長(47)、山田宏前東京都杉並区長(54)も擁立する。維新の会幹部が明らかにした。
うわさされていた東国原氏の次期衆院選出馬が確実な情勢になってきた。維新の会としては、全国的に知名度が高い東国原氏を“選挙の顔”とし、無党派層の取り込みを目指す。大阪以外の都市部の選挙区での出馬を要請する方向だ。
新党党首に就任する橋下氏は衆院選に不出馬の意向で、テレビ討論などにも慣れた東国原氏の参加は、選挙戦には欠かせないと判断した。また、中田、山田両氏は国会議員と自治体トップの経験をそれぞれ持ち、維新の会の看板政策である地方分権の実現のための人材と位置付けた。山田氏に関しては、与野党にまたがる保守人脈も考慮した。
維新の会は8日に大阪市内で開く所属議員を集めた全体会合で国政進出方針を正式決定。3氏は同会が9日に市内で開催する公開討論会に参加し、次期衆院選公約「維新八策」に関して政策合意した後、新党に合流する見通し。
討論会には、新党への合流が確実となっている民主党の松野頼久元官房副長官と石関貴史衆院議員、自民党の松浪健太衆院議員、みんなの党の小熊慎司、上野宏史両参院議員のほか、「減税日本」代表の河村たかし名古屋市長、「中京維新の会」を立ち上げた大村秀章愛知県知事も出席する。
東国原氏は中京維新の会の顧問兼応援団長にも就いている。山田、中田両氏は政治団体「日本創新党」の党首、代表幹事で大阪市特別顧問などとして区政運営を担当してきた。