美川ケジメの独立「すべて忘れるわ」

 金銭問題から所属事務所を独立する意向を表明していた歌手・美川憲一(66)が5日、都内で会見し、正式に独立することを発表した。新たに事務所を立ち上げ、社長には自身がプロデュースする飲食店のオーナーが就任。美川のスタッフも全員が移籍するという。話し合いでは、旧社長に対し「あなたの言葉で謝罪して」などと説教。謝罪の言葉を引き出したそうで「もうすべて忘れる」と、心機一転を誓っていた。

 「無事、解決しました」‐。その言葉とは裏腹に美川の表情は曇ったままだった。旧事務所・社長による裏切り行為を、美川はどうしても許すことができなかった。

 旧社長と話し合いを持った際、説教をしたという美川。「いい時に比べれば、今は暇。だけど暇な時こそ、それを乗り越えていくのがオーナー。私に申し訳ないと思わなかったの」‐。その言葉にうなずくだけの旧社長に「あなたの言葉で謝罪して。エービープロモーションをやりきれなかったことに対して、申し訳ないと思うのなら」と迫った。旧社長が「すみません」と頭を下げると「これで終わり。全部忘れるわ」と心のケジメを付けた。

 経営が苦しいという旧社長に対し、先月14日に会見した際「暇なわけでない。CMの仕事もあるし。経営が困難なはずじゃないと思う」と首をかしげていた美川。使途不明金に関しては「終わったことはほじくり返さない」と追及しない方針だが、自身の未払い分のギャラには「誠意をみせていただきたい」とケジメの支払いを求めた。

 新事務所の名称は「ABプロ」とし、10月から正式に業務開始。新社長には、自身がプロデュースする飲食店のオーナーが就任した。旧事務所を解雇されたスタッフも全員受け入れる。美川は「忙しいのよ」と上々の船出を強調。会見でこの日発売の新曲「金の月」をPRし、紅白出演に「機会があるなら頑張っていきたい」と意気込んだ。

 「お金の切れ目が縁の切れ目?」と問われた美川は「別れる前にお金をちょうだい(笑)。ため息が出るわ」と自身のヒット曲にかけてギャグを言ったが、疲れ切った様子だった。

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