「第３回ＡＫＢ４８じゃんけん大会」（１８日、日本武道館）

　敗因は衣装だったのか‐。デビューから６年間守ってきたこじはるの選抜入り連続記録が、ついに途絶えた。

　過去２年間、３位、ベスト１６に導いてきたラッキーカラーの深紅のドレスを身につけ、１回戦の山内鈴蘭（１７）、２回戦の小谷里歩（１８）を順調にくだした。

　しかし、これに勝てば、選抜入りが決まるという勝負の３回戦。小嶋は、現在放送中の日本テレビ系主演ドラマ「メグたんって魔法つかえるの？」（土曜、深夜１・２０）で演じる魔法使い・メグたんのオレンジの衣装で登場した。パンツには「必勝」と書く気合ぶりだった。

　しかし、相手の梅田彩佳（２３）はチームＢのキャプテンに就任が決まったばかり。その気迫に屈したのか、あえなく敗退。小嶋は「メチャクチャ悔しいです。赤いドレスを脱いで、メグたんになったので、魔法を使って、負けた記憶を消したいと思います」とおどけながらも本当に悔しそうな表情を見せた。

　秋元康プロデューサーからも「執着がない」といわれるおっとりキャラ。だが今回は勝利への、記録へのこだわりを見せていた。前日に都内で行われたファッションイベントでは「私が勝たないと、連続選抜記録を守れない。ＡＫＢに伝説を残すために、勝たないわけにいかない」と宣言していた。１０月３１日発売の２８作目「ＵＺＡ」では選抜入りしているだけに、じゃんけんの“黒星”は一層恨めしかった。

　８月のコンサートを最後に前田敦子が卒業し、第２章を迎えたＡＫＢ。小嶋のいないシングル曲の誕生もまた、新時代を告げる鐘となる。