女優・井上真央（２５）、松坂慶子（６０）らが３０日、大分市で映画「綱引いちゃった！」（１１月２３日公開）のプレミアイベントで、軽自動車を引っ張るという“豪腕”を披露した。女子綱引きチームを題材にした作品で、この日は井上ら出演者が映画を撮影した大分市に“凱旋”。街頭パレードなどを行ったほか、大分市の観光特使にも任命された。イベントには大分市始まって以来の約１０００人の市民が集まり大盛り上がりだった。

　映画は８人の素人女性が職場を守るために綱引き大会に挑むというコメディー作品。

　この日、井上とともに「チーム綱娘」として登場したのは松坂、浅茅陽子（６１）、西田尚美（４２）、ソニン（２９）、犬山イヌコ（年齢非公表）、中鉢明子（３０）、渡辺直美（２４）。コーチ役の玉山鉄二（３２）のかけ声と同時に８人が声を合わせてグイッ。集まった大分市民の熱い応援に押され、７８０キロの自動車がスルリと動いた。キャプテン役の井上は「軽いもんでした。物足りないくらいです」とまぶしい笑顔を見せた。

　映画の撮影は昨年１１、１２月に大分市内で行われた。井上ら８人は「映画というより、本当に大会に出るくらいの気持ちだった」というほどのハードなトレーニングを行い撮影に臨んだ。手の皮がむけ、筋肉痛が止まらない撮影の日々。それでも大分市民の温かい協力で、撮影は思い出深いものになり、出演者は皆、大分が大好きになった。

　イベントには、土井たか子氏（８３）の選挙演説に集まった７００人という記録を大きく上回る１０００人の市民が集結。８人の「チーム綱娘」は釘宮磐（ばん）市長（６４）から大分市の観光特使にも任命された。井上は「大分はごはんがおいしいところが好きっちゃです。映画もですが、大分も盛り上げていけるよう頑張ります」と大分弁を交えて声援に応えていた。