英国出身のソプラノ歌手、サラ・ブライトマン（５２）が１０日、モスクワ市内で会見し、ロシア宇宙船ソユーズに搭乗し、国際宇宙ステーションへ観光旅行することを明らかにした。

　プロ歌手として初めてで、宇宙での歌唱も行うという。来年１月から世界ツアーを予定しており、その後、６カ月間の飛行訓練を受けてから宇宙に旅立つことになるが、時期については近く発表するとした。

　米スペースシャトルが昨年退役したため、ソユーズが宇宙ステーションに行くための唯一の手段。８歳のころから宇宙へのあこがれを抱いていたというブライトマンは、「地球の未来を守るためにも、違う視点から物事を見ることができるようになると思います。世界中の子供、大人に夢を与えたい」と“夢プラン”への思いを語った。

　これまでにソユーズで同ステーションに行った観光客は女性１人を含む計７人。ロシア通信は、観光費用は３千万～４千万ドル（約２３億～３１億円）で、船外に出る“オプショナルツアー”は１５００万ドルの追加料金がかかるとしている。