１１人組女性アイドルグループ・モーニング娘。が日本時間１７日、デビュー１５周年を記念し４カ国を巡る「世界握手会ツアー」のタイ公演をバンコク市内で行った。握手会による世界ツアーは史上初。世界遺産の寺院「ワット・ポー」を見学するなど初めてのタイを満喫した田中れいな（２２）らメンバーは「世界のファンに応援してくれた感謝を直接伝えられて、うれしい。愛を返していきたい」と元気いっぱいにファンと交流。“微笑みの国”に大きな笑顔を届けた。

　１５年分の感謝を伝える総移動距離２万５０００キロの“世界お礼行脚”がスタートした。

　モーニング娘。の高校生以上のメンバー、道重さゆみ（２３）、田中れいな（２２）、飯窪春菜（１７）、譜久村聖＝ふくむら・みずき＝（１５）、石田亜佑美（１５）は台湾・台北で握手会を行い、タイ入り。１７日にバンコク市内の商業施設「ゲイトウェイ・エカマイ」で握手会を行った。

　会場は吹き抜け４階まで３０００人のファンでぎっしり。大歓声に迎えられた５人は「サワディーカ！モーニングムスメカー！（こんにちは！モーニング娘。です！）」とタイ語であいさつし、１０日に発売した新曲「ワクテカ　Ｔａｋｅ　ａ　ｃｈａｎｃｅ」など２曲を熱唱。５００人と握手した。道重の「チャンラックン・カー！（愛してます！）」の声には、この日一番の大歓声がわき上がった。

　タイでは２０１０年からモー娘。のＣＤを販売。１０００人以上の私設ファンクラブ会員がいる。到着の空港でも自作の垂れ幕などを用意した２００人以上のファンが「さゆ～！」「れいな～！」と黄色い歓声で出迎えた。

　田中は「直接感謝を伝えられてうれしい。実物の私たちと会うことで、もっともっと興味を持ってもらいたい」。リーダーの道重は「世界に共通するキップ（タイ語で”かわいい”の意）を知ってもらえた」と笑顔。

　今後は、仏・パリ、韓国・ソウルで開催予定。Ｂｅｒｒｙｚ工房、℃‐ｕｔｅら妹分グループも海外握手会を計画しており、田中は「次はハロー！プロジェクトのコンサートで世界ツアーに出たい」と大張り切りだった。