30周年「伊代はきょう16だから~」
1980年代に人気アイドルだったタレント松本伊代(47)が4日、東京・品川プリンスホテル・ステラボールでデビュー30周年記念ライブを行った。「1日限定で16歳に戻ります。伊代はきょう16だから~」と、代表曲「センチメンタル・ジャーニー」の歌詞をもじって話した通り、ピンクのペンライトを振る中高年ファン800人との同窓会を楽しんだ。
デビュー当時と同じ、赤のミニスカートの衣装で、女性バックダンサー2人組、キャプテンを従えた松本に「いっよちゃ~ん!」の野太い声援。紙テープがステージに投げ込まれ、ピンクに染まった会場は、すっかり80年代にプレーバックした。
「きょうだけは私も16歳。みなさんも家庭も仕事も忘れて、あのころに戻って同窓会をしましょう」‐。ファン800人をあおった松本は、「センチメンタル‐」をはじめ「TVの国からキラキラ」、「時に愛は」など往年のヒット曲ばかり30曲を歌い上げた。
小泉今日子、中森明菜、シブがき隊らが同期で“華の82年組”と呼ばれる1人だが、90年代以降はバラエティー番組に活躍の場を移し、ソロライブは20年ぶり。8月から、ダンスやボイストレーニング、ジムでの体力づくりに励み、「10代のころからサイズは変わらない」というスレンダーボディーを5変化で披露した。
ファンも青春をよみがえらせた。全国から集まった親衛隊メンバー約50人が「IYO応援隊」として“再結成”。そろいのピンクの特攻服で陣取り、神奈川県在住の自営業・山際久さん(46)は「昨日から新橋の飲み屋を借り切って前夜祭。コールの練習をしてきた」と声を張り上げた。
アンコールには夫でタレントのヒロミ(47)も、松本と同じ衣装でサプライズ出演。「センチメンタル‐」をデュエットした松本は、「来年は2人で武道館公演をやろうか」と楽しんでいた。