５人組アイドルグループ・ももいろクローバーＺが５日、東京・日本武道館で、男子限定ライブ「ももクロ秋の２大祭り～男祭り２０１２～」を行い、超満員１万１０００人の男性ファンが集結した。空手家でタレントの角田信朗（５１）が自身の持ち歌「よっしゃあ漢唄」を熱唱するなど、演出も男性が喜ぶものを用意。“音楽の聖地”が野太い歓声で揺れた。

　１万人動員の女性限定ライブから丸１カ月。ももクロ初の武道館単独ライブの生観戦から“閉め出された”男どもが、「待ってました！！」とばかりに野太い重低音を爆発させた。

　メンバーの玉井詩織（１７）が「お前らの男っぷり、感じさせてもらうから、油断するなよ～」とあおると、会場は「ウォ～！！」と大歓声。ステージ中央に置かれたリングのような四角い踊り場では、極真会館による演舞、角田信朗の持ち歌熱唱と“漢”を感じさせるソウルフルな演出が、これでもかと用意された。

　女子会ライブでは、男性スタッフがリボンをつけることで入場許可を得た。今回は女性スタッフや女性報道陣が、かつらをかぶって“丸刈り男子”に変身が義務づけられるなど“女人禁制”を徹底した。

　１万１０００人の男に囲まれたライブでは、２１日に発売する９枚目シングル「サラバ、愛しき悲しみたちよ」を初披露。２２曲を全力で歌い上げたメンバーは「熱いな。ジャングル？熱帯雨林？みたい」とハアハア。男臭さと熱気に満ちあふれた会場を汗だくになりながら走りきった。

　ライブの模様は、北海道から福岡まで全国２２カ所の映画館とライブハウスで同時生中継。日本武道館と同様、男性限定で、計１万人（女子限定ライブでは１９カ所４０００人）が熱狂した。