７月中旬に第１子となる長男を出産した歌手・倖田來未が３０歳の誕生日を迎えた１３日、自身初となる東京・日本武道館公演を行った。　スタンドからロックバンド、ＢＡＣＫ‐ＯＮのギタリストで夫のＫＥＮＪＩ０３＝ケンジスリー（２８）が見守る中、「ずっとこのダンナさんといようと思ってるんだけどね」とノロケながら最新曲「恋しくて」など３２曲を熱唱。産後太りからダイエットをして臨んだことなども明かし、１万３０００人のファンを前に“復活”をアピールした。

　ステージ上から“來未ママ”がノロけた。客席に向かい、「ずっとこのダンナさんといようと思ってるんだけどね」ときっぱり。夫が見守る中で飛び出した“愛のメッセージ”に、１万３０００人のファンから大きな歓声が起きた。

　日本中を驚かせる結婚劇だった。昨年１２月１３日に突然、結婚を発表すると、３日後の新曲イベントでは妊娠も明かした。妻として母として、歌手として、倖田の人生は急展開。その後は、ＮＨＫ紅白歌合戦でのパフォーマンスを最後にステージを離れ、今年７月中旬に長男を出産した。

　産後わずか約４カ月でファンの待つステージへと復帰した“倖田ママ”だが、エロかっこよさは健在だった。ナマ足や背中を見せる８点のセクシー衣装で、キレのあるダンスを披露し、ファンを圧倒。「（出産前と比べて）あと２キロ残ってるんだけど、産後２カ月で１３キロ落としました」とダイエットをして、産後初ツアーに臨んだことを明かした。

　歌唱曲は「ＧＯ　ｔｏ　ｔｈｅ　ｔｏｐ」と「恋しくて」以外はファン投票上位３０曲で構成。なじみのある曲ばかりで復帰ステージを彩り、「みんな、（踊らない）バラードばかり選んでくれて優しいよね～」とおどけてみせた。

　３時間弱のステージを突っ走った倖田は、「正直、休んでる間、待ってくれるか不安だったけど…。ウチのファンは一番素晴らしいと思ってます！」と涙ぐみながら絶叫。来年３月からは８都市１１公演の全国ツアーを行うことも発表し、ママとなり、３０代を迎えた倖田來未が歌手として新たな幕を開けた。