今年の世相を反映した言葉を決める「２０１２　ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が３日、都内で行われ、タレント・スギちゃん（３９）の「ワイルドだろぉ」が年間大賞に選ばれた。流行語大賞を受賞した芸人は、翌年に失速するというジンクスがあるが、トレードマークのＧジャンで晴れ舞台に登場したスギちゃんは、「いくらでも打破するやり方はあるので大丈夫！！」と“人気継続”を宣言した。

　ワイルド芸人が、名実ともに“今年の顔”に認定された。

　持ちギャグ「ワイルドだろぉ」が年間大賞として発表されると、両手で大きくガッツポーズを作って喜びを爆発させた。昨年のテレビ出演はわずか２本だったが、３月のピン芸人No.１決定戦「Ｒ‐１ぐらんぶり」の準優勝を機に大ブレークし、この日を迎えた。

　「やったぜぇ～。社長が裏から手を回してくれたおかげだぜぇ～」と所属するサンミュージックの相澤正久社長にブラックジョークで感謝。ワイルドネタでは飽きたらず、「トゥース！！」（オードリー・春日俊彰）、「ゲッツ！！」（ダンディ坂野）と芸人仲間のギャグもノリノリで拝借して、晴れの席を盛り上げた。

　お笑い芸人にとって流行語年間大賞は“鬼門”として知られるだけに「No.１ですよ！！獲ってしまいました。複雑な気持ちですけど…」と本音もポロリ。０３年受賞「なんでだろ～」のテツａｎｄトモ、０８年受賞「グ～！」のエド・はるみは当時の輝きを失っているだけに、「『ジンクスを裏切らずに消えてやるぜ』とか言ってましたけど、いざ獲らせてもらうと、もうちょっと残りたいですね。ジンクスをはねのけたいです」と話した。

　『ワイルド』に続く新ネタは考案中で「正月番組で披露したいと思います」。ワイルド芸人の勢いＶＳ流行語大賞のジンクス‐。ブレーク２年目は、生き馬の目を抜く芸能界での生き残りをかけた、“勝負の年”となる。