北島三郎ら育てた新栄プロの西川氏死去
故村田英雄さんや北島三郎ら歌謡界の大御所を育て、昭和の音楽界を支えた老舗芸能事務所「新栄プロダクション」会長・西川幸男氏が26日午前5時2分、肺炎のため都内の病院で死去した。87歳。
西川氏の自宅には、訃報を知った元妻・五月みどりら芸能関係者らが弔問に駆けつけた。歌手としての育ての親で、元夫でもあった西川氏と無言の対面を果たした五月は「穏やかな表情をされてました。お疲れさまです、と伝えました」と沈痛な表情を見せた。厳しさと愛情をもって仕事をする西川氏にほれ、1965年に結婚。プロゴルファー・西川哲らをもうけた。71年に離婚したが「仕事とだんなさんでは、違いもあり大変でした。でもその後もいい関係でした」と離婚後も円満な関係だったという。五月は「多くの人材を育て、マネジャーとしては仕事ができた方。あれだけの方は(西川氏が)最後ではないかな」と、生前の功績を称えた。
通夜、告別式は親族のみの密葬となり、本葬は年明けに執りおこなわれる。喪主は新栄プロダクション社長の長男賢(けん、芸名山田太郎=やまだ・たろう)氏。