昨年大みそかの「ＮＨＫ紅白歌合戦」を最後に活動休止したはずのシンガー・ソングライターのＹＵＩ（２５）が９日、ソロユニット「ｆｌｏｗｅｒ　ｆｌｏｗｅｒ」として、京都市内のライブハウスでシークレットライブを行ったことが分かった。

　複数のバンドが出演する中、飛び入りで登場すると、弾き語りで熱唱し、集まった約１００人の観客を驚かせた。

　活動をストップしたはずの歌姫が、覆面ユニットで、ひそかにライブを行っていた。

　ＹＵＩは、京都市内のライブハウスに飛び入りで出演。「ｆｌｏｗｅｒ　ｆｌｏｗｅｒです」と自己紹介すると、ステージで一人、アコースティックギターをかき鳴らしながら、ＹＵＩの曲ではないオリジナル曲を熱唱した。登場を知らなかった観客からは驚きの声が上がった。

　７日には神戸、８日にも大阪で同様の形でライブ出演した。ｆｌｏｗｅｒ‐名義では、昨夏から都内のライブハウスを中心に飛び入りライブを行っており、ファンの間では公然の秘密だったが、ＹＵＩとして活動休止して以降の“活動”は初めてとなる。

　関係者は「“ｆｌｏｗｅｒ‐”は、ＹＵＩがデビュー前に行ってきたストリートライブなどの原点に立ち返り、各地の音楽仲間と音楽を楽しむためにやっている私的なもの」と説明。「活動再開ではない。今後についてはスタッフと協議を重ねて、決めていく。現在は未定」という。

　ＹＵＩは昨年１１月に年内での活動休止を宣言。その後の動画サイトでのインタビューでは「限界が来た、という感じ」と理由を語っていた。その一方で「自然と息を吸うように歌を歌ってきたので、聞く人がいなくなっても歌っていたい」とコメント。フジ・関西系「僕らの音楽」でも「もしかしたらびっくりするくらい早く戻ってくるかも」と別名義での活動は示唆していた。