橋下市長、遺族と面会へ 高2自殺問題
橋下徹大阪市長(43)は10日、大阪市役所で定例会見を行い、顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた後に自殺した市立桜宮高2年でバスケットボール部主将の男子生徒=当時(17)=の自宅を近く訪問し、遺族と面会する意向であることを明らかにした。
橋下氏は会見の冒頭で、「ご冥福をお祈りしますとともに心からお悔やみ申し上げます」と弔意を示すと、「お会いします。ご両親の了承をもらい、遺書も拝見させてもらいます」と語った。市秘書部は「できるだけ速やかに日程を調整したい」と話している。
今回の問題については、「体罰禁止というスローガンと、体育会系のクラブ活動では厳しい指導が存在するという現場認識とのギャップが今回の事件を生んだのではないか。限度を超えた指導が常態化していた。最悪の学校としかいいようがない」などとした。
また、橋下氏はこの日、午前、記者団の質問に答え、「緊急事態だ。市長直轄の100人態勢のチームを組み一斉調査する」と述べ、小中学校を含めた市立学校での実態調査に乗り出す考えを表明した。