橋下維新、カジノ誘致で安倍自民と急接近
日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長(43)は11日午後、安倍晋三首相(58)と大阪市内のホテルで会談した。衆院第3勢力となった維新に、2012年度補正予算案の早期成立への協力を求めた安倍首相に対し、橋下氏は実現を目指す“カジノ誘致”のための早期法制化などを求める提案書をバーター提示した。
会談は首相の呼びかけに橋下氏が応じ、松井一郎大阪府知事(48)も同席。25分の会談で、橋下氏は補正予算案成立に協力姿勢を示す一方で、国政に対する「提案書」を提出。国土強靱化や規制改革への提案とともに、かねて「大阪の成長戦略の起爆剤」として意欲を示す“カジノ誘致”の具体案も記した内容だった。
終了後に会見した橋下氏は「思いっ切り強く言いました」とカジノ実現を強く迫ったことを明かした。首相は非常に興味を示し、熱心にメモをとっていたという。
首相側には、夏の参院選をにらんで選挙協力を模索する野党間の連携をけん制する狙いもある。維新との急接近を見せたことで、28日からの通常国会や参院選をめぐる与野党攻防に影響を与える可能性がありそうだ。