波乃久里子 勘三郎さんと「殴り合い」
昨年12月5日に亡くなった歌舞伎俳優・中村勘三郎さん(享年57)の実姉で女優の波乃久里子(67)が15日、都内で、出演舞台「二月喜劇名作公演」(東京・新橋演舞場、2月1日~24日)の会見に出席。弟の死について初めて口を開いた。
「芝居の話になると、ぶん殴り合いのケンカになった。芝居も笑うときもいつも本気。ファンでした」‐。弟への思いが次々とあふれ出した。
劇団新派の女優である波乃に、入院中の勘三郎さんが声が出ない口を動かし「新派」「いっぱい話したいことあった」と語ったのが、姉弟の最後の会話だった。昨年7月に食道がんの手術を受ける前には「僕は長生きできる役者ではないって思ったよ。でも、これほど早いとは思わなかった。2人のせがれを頼む」と話したという。
またこの日、命日を含めて42日目の法要・六七日(むなぬか)を執り行ったことも明かした。